イライラ対処法 「こんな人もいる」と考える
人が自分に何かをしたり言ったりしてイライラした時、「こんな人もいる」と心の中で言ってみてください。
たとえば、人から頭にくる一言を浴びせられた時、「どうして自分がこんなことを言われなければいけないんだ」「信じられない」「なんだこの人は」「許せない」のような思いがあると、怒りや悲しみが強くなり、自分をコントロールするのが難しくなってしまいます。
そんな時、「こんな人もいる」と考える(心の中で言う)ことが、自分を取り戻す第一歩になります。
ふだんは悪い人ではない場合には、「(この人にも)こういうことはある」と考えればいいでしょう。
「なんだこの人は」と思うのと「こんな人もいる」「こういうこともある」と思うのでは、感じ方がずいぶん違います。そういう人に対してどう接したらいいかも考えやすくなるでしょう。
世の中にはいろんな人がいます。無神経な人、マナーが悪い人、口が悪い人、思いやりのない人、意地悪な人、・・・。
「世の中にはイヤな人もいる」というのは事実なのです。
「許せない」という気もちはよくわかります。許す必要はありません。でも、「こういう人もいる」という事実・現実にさからってもしかたがありません。それを受け入れることは自分(の心の平穏)のためです。
イライラした相手が一時的な関わりの人や通りすがりの人だとしたら、そんなどうでもいい人のためにイライラするのはもったいないのではないでしょうか。
「世の中にはこんな人もいる」と考えて軽く済ましたほうがいいでしょう。
自分が生活する中で必然的に接しなければならない相手の場合には、「この人はこういう人」ということをわかった上で、それなりにつきあえばいいでしょう。
歳とか立場とかは関係ありません。むしろ目上の人の場合に、やっかいなことが多いような気がします。
性格の悪い人もいるし、自分とは合わない人もいます。そういう人に対して「こうあるべきだ」というような思いがあるから、イライラしてしまうのではないでしょうか。自分がその人を変えることは極めて困難です。
人が変わることを期待するよりも、その人に対する自分の考え方を変えたほうがいいのではないでしょうか。
「こんな人もいる」と考えてしまったほうが容易だし、ラクだと思うのです。
「こんな人もいる」という考え方を一度身につければ、多くの相手に使えてイライラしないために役立ちます。「世の中にはイヤな人もいっぱいいる」のですから。(いい人はもっといっぱいいることもお忘れなく)
ハッピーを振り返ること
「幸せだなぁ」と思うことが習慣になれば
幸せになれるでしょう。
いいことがあった時、何かを手にいれた時などには、
「いいなぁ」「よかった」「うれしい」などと
素直に思えると、それなりに幸せな気もちになれるでしょう。
続けて、「幸せだなぁ」と思えると、
幸福感がより確かに感じられます。
「ありがたいなぁ」「○○のおかげ」などと
感謝することでも、幸福感が高まります。
また、自分がもっている幸せを知り、
その幸せについて考えて
「ありがたいなぁ」「幸せだなぁ」などと思えるようになれば、
日々幸せを感じられるようになれるでしょう。
「幸せだなぁ」と思うことが習慣になれば、
幸せを感じて生活できるようになり、
「自分は幸せ」と思えるようになれるでしょう。
幸せを感じられるようになるために
「幸せになる」ということは、「幸せを感じて暮らせるようになる」ことだ と思います。
幸せそうに見える人でも、本人が幸せを感じることがなく、「自分は幸せ だ」と思っていなければ、その人は幸せではありません。
幸せを感じられない人は、幸せにはなれないのではないでしょうか。
また、一時的にではなく、日常的に幸せを感じられるようになることが重要です。
この実践講座の手始めとして、「幸せを感じる練習」を試していただけたら、と思います。
一日の中で、10分でも20分でもいいですから、意識して幸せを感じる時間をもつようにしてください。
おすすめするのは、歩きながら幸せを感じる練習です。散歩をしながらがいいのですが、通勤・通学の途中でも、買い物に行く途中でもかまいません。
特に決まりはありません。自分なりに少しでも幸せを感じられるように工夫してみていただけたら、と思います。
自分なりの工夫をしてみるのがとても重要なことなのです。
「小さな幸せ」を大切にすることと、素直に幸せを感じ、それをうまく言葉にすることです。
幸せを感じる練習を試してみて、うまくできなくても落ち込まないでください。はじめはうまくできなくても当たり前です。
。
試してみて、少しでも幸せを感じられたら、
喜んでください。
これも、とても大事なことです。(やれば簡単にできる人もけっこう多いと思います)
ゆったりまったり生きていく
「ゆっくり」「ゆったり」。そこに、「ゆとり」や「余裕」が生まれ、「愉しむ」ことができるようになる。
だから、「スローライフ」は「(もう少し)ゆっくり、愉しんで生きよう」ということで、幸せに暮らせるようになる考え方、なのでしょう。(簡単に言えば)
「スロー」には、もう一つ「いいことをしよう」という考え方があるようです。
自分にいいことをしよう。身体にいいこと、心にいいこと、など。
地域にいいことをしよう。地域振興、など。
社会にいいことをしよう。NPOなどの様々な活動(ボランティアなど)。
文化にいいことをしよう。芸術振興、伝統を守る、など。
地球にいいことをしよう。自然を守る、環境問題、エネルギー問題、など。
いいことをする、誰かの役に立つ、何か(人や社会など)に貢献するというようなことは、自分にとってもいいことだし、そういう活動の中でやりがいや生きがいなどの幸せを感じられることも多いのではないでしょうか。
いずれにしても、「スロー」な考えを採り入れた生活をしていく中で、自分が幸せに暮らせることが大事なのだと思います。
「スロー」の最終的な目的は「幸せ」と言ってもいいのではないでしょうか。
まずは自分を好きになる
好きな自分も嫌いな自分も全部ひっくるめて自分なんだよ
まずは自分を好きになることからだよ
世界中であなたと同じ人間はいないんだよ
どんな事にも理由がある
良いことも悪いことも…
今は分からなくてももっとこの先色んな経験したら分かる日が来るから
世界に一人しかいないあなたを大切にしてください
思考の三原則
◆思考の三原則
私は物事を、特に難しい問題を考えるときには、いつも三つの原則に依る様に努めている。/第一は、目先に捉われないで、出来るだけ長い目で見ること、第二は物事の一面に捉われないで、出来るだけ多面的に、出来得れば全面的に見ること、第三に何事によらず枝葉末節に捉われず、根本的に考える ということである。
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目先だけで見たり、一面的に考えたり、枝葉末節からだけで見るのと、長期的、多面的、根本的に考えるというのとでは大変な違いがある。物事によっては、その結論が全く正反対ということになることが少なくない。/我々は難しい問題にぶつかる度に此の心掛を忘れてはならぬ。
(いずれも 『安岡正篤 一日一言』致知出版社 111頁)