頑張りすぎないことも生きる上では大切
ただ一生懸命に働くばかりでは、心身が疲れきってしまいます。
やらなければならないことが毎日、山のようにあって、時間という魔物が追いかけてくる・・・
このようなことの連続では、当然、疲れてしいまいます。
そのような時は、たった1日でもいいので、「何もしない日」をつくってみてください。
そして、完全に心身を休めてもいいことにするのです。
「何もしない日」は、エネルギーを完全に消耗したり、カラカラに枯渇させてしまうことを防いでくれます。
もし、家族と一緒に住んでいて、自分が「何もしない日」があると、みんなが困ってしまうのであれば、理解を得るようにしましょう。
あるいは、まったく誰に気を使うこともなく、心穏やかに過ごすことができる良質なホテルで過ごすこともオススメです。
想像してみてください。
『ホテルについたら、まずは衣服を脱いで、日常のすべてから解放されましょう。』
『そして、優雅にバスタイム。』
『あとは、音楽を聴いたり、景色を眺めたり、』
『ただただ、ぼーっとしたり、』
『ベッドの上でゴロゴロするのです。』
『食事は、レストランには出かけず、電話一本でルームサービスを。』
良質なホテルで過ごす「何もしない日」。
誰に何も言われず、心と体の疲れを徹底的に回復できる日。
肉体の疲れも取れ、精神的なしんどさも取れ、時間という恐怖からも解放される日。
たった1日でも、本当に生き返ります。
あなたが倒れては困る人がたくさんいます。
だからこそ、壊れる前に「何もしない日」を確保して、自分を救いましょう。
「何もしない日」は怠けるのではなく、自分を救うための日です。
中途半端は一番よくありません。
明日への活力のため、パワーをチャージするため、
そして、自分を守れるのは自分だけです。
「何もしない日」で、心と体の疲れを徹底的に回復しましょう。
自分の味方になって、安心感を取り戻す。
『心を削らない働き方』(山口由起子著、 阪急コミュニケーションズ)の著者は、30代、40代女性を対象に、コーチングをベースにした個人セッションをしている人物。その仕事内容について、「まえがき」にこう記しています。
自分のせいにするのを、やめる
自分を敵にしてしまう人は、失敗やうまくいかない原因を自分のせいにしがち。過剰に責任を感じ、自分自身を責めるそうです。でも、人は強い思い込みを持っていると、それを強化するために事実をつなぎ合わせて理屈をつくるもの。「自分はダメだ」という思い込みがあると、具体的にうまくいかないことがあったとき、原因を真っ先に自分自身に求めるのだそうです。
そこで、自分自身のせいにすることをやめて、「自分はダメだ」の強化をストップする。癖として染み付いてしまっているので簡単ではありませんが、「自分のせいだ」という気持ちが出てきたら、フタをせずに受け取る。気持ちを流れるままにする。そして気がすむまで責めたら、別の角度から物事を見てみる。
ここで大切なのは、「自分の手の届かないところにも、失敗の原因はあるのではないか」という視点で見ること。つまり「ひとつの現象が起こるには、いろいろな原因が積み重なっている」ということを実感する。その一部を、自分の責任として受け取るようにするというわけです。
「とはいっても、自分があそこで間違えなければ...」と、別の理屈から攻撃したくなるようなときは、攻撃させておくのではなく、「大丈夫だよ」とただ受け止める。モヤモヤとした気持ちは残るかもしれませんが、やわらかい言葉で受け止めて気持ちをおさめることで、心のなかからとがった刃物が消えるといいます。(60ページより)
自分の味方になる
自分の味方になると、「自分はダメだ」という前提から生まれる不安が消えるため、むやみにがんばる必要がなくなり、いつもリラックスしていられるとか。リラックスできる理由のひとつは、心にセーフティネットが張られるから。ドーンと落ち込みすぎたり、不安でたまらなくなるようなことがなくなるそうです。
自分との戦いをしているときは、落ち込んだ自分をとことん責めるもの。でも自分の味方になると、落ち込んでも、自分で追い打ちをかけることをしなくなる。もちろん人間ですから感情の波はありますが、慣れれば自然とある一定の沈み込みでおさまり、回復もスムーズになるのだとか。
リラックスできるもうひとつの理由は、自分を尊重できるようになるから。「自分はダメ」が前提のときは環境に左右されやすく、うまくやっていくためにがんばり続けなければならなかった。しかし自分の味方になると、求められることに応じるだけでなく、自分自身を尊重し、「できないことは、できないと伝える」という選択ができるようになる。無限にがんばらなくてもよくなるので、安心していられるわけです。(71ページより)
頑張りすぎることも、緊張でピリピリすることも、いつでもやめることができます。リラックスして毎日を過ごすことは、誰にでもできることなのです。(74ページより)
もし、このフレーズに少しでもピンときたとしたら、本書をぜひ読んでみてください。
頑張りすぎないために自分でできる対策
ストレスは仕事へのパフォーマンスを下げます。すると自分が求めている結果からはどんどん離れていくことになります。
それがさらにストレスを悪化させ、自分ではどうしようもなくなっていくのです。
自分は仕事を頑張りすぎる傾向にあるな、と感じている人におすすめなのは以下の方法です。
●スケジュールを見直す。
オン(仕事)とオフ(プライベート)を独立させ、別々のものとして考えます。予定を立てるとき、オフが極端に少ないときは要注意。
まず、オフで絶対動かせない予定を入れてしまいましょう。例えば、温泉に行くと決めて宿や新幹線などを予約してしまうことです。
最初は無理やりですが、そうでもして必ずオフの時間を確保すること!
●頼めることは頼んでしまう
人に頼むのが苦手な人、人に任せて思うようにならないとイライラする人にとっては、試練ともいえるかもしれませんが、人にうまく頼める人が結果的に人から信頼されるようになります。なぜなら、人を信頼する人じゃないと、人に信頼されないからです。
●100点じゃなくていいと考える
人間はいつでも100%のパフォーマンスを出せるということは不可能です。どんな立派な経営者であっても、です。それを経験した上司は分かっています。
100%を目指すのが仕事ですが、仮に80%、50%であっても「だからといって、自分の価値が下がるわけではない」と理解しましょう。
●ときには転職を考えてみても
人には向き不向きがあります。また適材適所と言われるように、人はちゃんと適所に置かれると、高いパフォーマンスを発揮するものです。
その重要性を企業も気づきはじめ、社員の適性診断を取り入れているところもあります。
コツコツとした事務作業をやらせたら、ものすごいパフォーマンスを発揮するのに、営業に配属になった…では、もともと持っている能力を活かすことはできませんよね。
もしかしたら、自分もそうかもしれない…と考えてみることも、ときには必要です。
私がおこなっているバイオリズム分析学で、持って生まれた能力適性がわかるのですが、それにともなって配属を変えたとたん、「え?あれがあの○○さん?」というくらい、どんどん伸びていったという人は多いです。
頑張るのは美徳ではありません。
頑張れるのは、十分な休息があってこそ。
身体と心にたっぷりと栄養を与える時間は、人が眠らないと死ぬように、絶対的に必要なものなのです。
あなたが過労死したとして、誰が褒めてくれますか?誰が評価してくれますか?
死んだあとに褒められても、評価されても、もう分かりませんよね。
仕事はあなたの能力を活かし、社会に貢献できるひとつの手段ですが、仕事の目的が「自分を認めて欲しい」、ではいつかきっと心が悲鳴をあげてしまいますよ。
自分にとって、豊かな人生とはなんなのか?という軸をしっかり持ってくださいね。
頑張りすぎる人の7つの特徴とは
頑張りすぎる人には、いくつかの特徴があります。
これは、持って生まれた性質に、これまで生きてきた環境が組み合わさって、自分自身で「~でなければいけない」を作り上げていることで生まれているものです。
頑張る、というのは、身体だけではありません。
身体よりもむしろ心が頑張りすぎる、ということが実は一番怖いことなのです。
●人に頼めない
人に頼めない人は、「自分しかこれをやることができない」という責任感や、「人に頼んであとから修正するくらいなら、はじめから自分がやったほうがマシ」といったことから、色々なことをすべて自分で抱えて1人で頑張ってしまいます。
こういったタイプの人は、他人を信用しないところがあります。しかし、1人ではすぐにキャパオーバーになってしまいます。
●完璧主義
何事においても、「自分が思う完璧」を目指す人です。また、人からの大きな評価がなによりも大好きなので、完璧にこなし、人から称賛されることが仕事の生きがいともいえます。
こういったタイプの人は、チームを組んで成果をみんなで作るより、1人で成果をあげ周りから一目置かれたいので、どうしても自分に負荷がかかります。
●自己評価が低い
自己評価の低い人は、自分が頑張ることで周りの人に褒められたい、その人の役に立ちたいという想いが強い人です。
頼まれごとを引き受け、自分が無理をすることで相手が喜んで(認めて)くれるなら…と、あえて無理をするようなケースがよくあります。
●コンプレックスが強い
自分自身に自信が持てず、コンプレックスの強い人は、そのコンプレックスの裏返しのように働きます。
がむしゃらに働いて、例えば昇進や給料アップなど、目に見える形で評価されることで安心感を得るのです。
●負けず嫌い
「人に負けたくない」という負けず嫌いの人は、営業など成績が目に見えてわかる部署にいる場合など、トップを目指す姿勢は「素晴らしい」の一言です。
しかし、負けないためなら無理をするのも当たり前なところがあるので、気づかないうちに身体と心に負荷をかけている人が多いのです。
●我慢強い
学生時代に、ずっと体育会系の運動部で頑張ってきたような人に多く見られます。また、親から「我慢しなさい」と育てられた人にも多いです。人生は我慢することが多く、我慢することが当たり前だという意識が強くあります。
仕事がつらいと思っても、無理に飲み込み、いつの間にか自分が我慢していることにすら気づかなくなります。
●プライドが高い
プライドが高く、自分が周りからどう見られるのかがとても気になる人。
周りにすごいと思われたいので、そのためにはとても頑張ります。しかし、実はこのタイプはとても傷つきやすく、自分の評価が低かったりすると、一気に自信喪失をしてしまいます。
いかがでしたか?あなたは上記の7つに当てはまるところがあったでしょうか?
もし、当てはまるものがあれば、ちょっと働き方…というより、心の持ち方を考えてみるよい機会ととらえてみてください。
実は、この7つの特徴に多く当てはまる人ほど、うつ病にかかりやすいと言われています。
心が悲鳴を上げるまえに、自分でできる自己対策を行ってみてください。
決断力を高める 【脱・ビビリ野郎】
行動をするためには、決断をする必要があります。少なくとも、「今やろう」「始めよう」という決断が(無意識にでも)あるはずです。
決断力を高めるためには、どうしたらいいでしょうか?
まずは、行動することの価値を強く意識することだと思います。
「やらなきゃできるわけがない」「やれば何らかの結果がでる」「いい経験になる」「何もしないのがいちばんよくない」など。
「失敗を恐れすぎない」ことも大事だと思います。つまり、ビビらないことです。
失敗を恐れすぎて行動できないことが多いのではないでしょうか。
そんな時には、「(うまくいかなきゃ)その時はその時」「なるようになる」などと、割り切った考え方をできるようになれたら、と思います。
迷った時の決断のしかたを身につけるのも役に立つことです。
いちばんのおすすめは、「○○もよし、□□もよし」という考え方です。
「決断に役立つ考え方」「選択・決断で迷った時の幸せになる考え方」「優柔不断」も参考になさってください。
もう一つ、決断力を高めるには「自信」が必要なのかもしれませんが、自信は実際に決断し行動し結果をだすことで少しずつ育てていくしかないのではないでしょうか。
行動してみて、一時的に悪い結果になったとしても、それを「いい経験」にできるようになれば、決断力も行動力も高まるのではないかと思います。
行動することに価値がある
目標を達成する方法をいくら考えても、行動に結びつけなければ、何にもならないことがほとんどでしょう。
何もしないのなら、考えていないのと変わりありません。
やってみれば、何らかの(中間)結果が出るのではないでしょうか。
・やってみたら意外に簡単にできた。(こういうこともけっこうあります)
これは気分もよくなるし、自信もできるので、もちろんOK。
・やってみたらいくつか問題はあったが、努力して何とかできた。
これは自分に実力がつく、いい状況なので、もちろんOK。
・やってみたら、自分の問題点や今後の課題がわかった。
これからを考える上で、いい材料になるので、これもOK。
・やってみたけど、自分はできないことや向いていないことがわかった。
早くあきらめがつけば、これもOK。
・やらないと決める。
その分の時間とパワーを他のいいことに使えるので、OK。
・考えているうちに時間が過ぎてしまい、何もしなかった。
これはNG。
と、単純ではないことも多いと思いますが、何もしない“第三の選択”がいちばんよくないことはけっこうあると思います。
目標にはいろいろありますが、とにかく行動したほうがいいことは多いと思います。(たとえば、「動いて解決を目指す考え方」ができるような場合)
「歩きながら考える」「動いて解決を目指す」のような方法が有効なこともあると思います。
また、「自分を育てよう」という人生目標がある人は、「いい経験をする」という価値を考えられるでしょう。
行動することの価値を考えれば、行動できることもあるのではないでしょうか。
相田みつをさんも、「動いてごらん」と書かれています。
Win-Winでお互いに幸せになったったらええねん
『7つの習慣』(スティーブン・R・コヴィー/キング・ベア出版)という本があります。
成功のためのビジネス書なのですが、この中に「Win-Win」という考え方がでてきます。
「Win-Win」は人間関係の考え方なのですが、「自分も勝ち、相手も勝つ」ことを考えるということです。
たとえば、ビジネスでは「いい競争をすることで両者(社)が儲かる」「お客様が喜んでくれれば、会社も儲かる」「地域が活性化すれば、近所の店がみんな儲かる」というようなことです。
ふつう人は、「自分が勝ち、相手が負ける」(Win-Lost)や「自分だけが勝つ(他の人はどうでもいい)」(Win)の考え方をしがちです。(この本には他にも、全部で6つの考え方が書かれています)
愛(人を幸せにすること)は、まさに「Win-Win」の関係&考え方なのです。「人を幸せにすることで、自分が幸せになれる」のですから。
本来、恋愛も結婚も子育ても友情も、共に幸せになれるはずのものです。互いに愛のあるWin-Winの考え方ができれば、そうなるはずです。
ところが、相手と争ったり、自分勝手な考えをしたり、損得勘定の駆け引きをしたり、相手の足を引っ張ったりすると、Win-Winの関係でなくなり、一方が不幸になり、それが自分に返ってきてLose-Loseの関係になってしまいます。
自分のWin(幸せ)を考えることは誰でもしますが、相手のWin(幸せ)を考えられる人はそんなにいません。
実際には、相手のWinを考えることが自分のWinにつながることが多いのです。
私は、「Win-Win」は自分個人の考え方でいいと思います。
理想としては互いに「Win-Win」の考え方(愛し合うこと)ができればいいのですが、まず自分から「Win-Win」の考え方(愛すること)をし、それを実践に移すことが大切なのだと思います。
「Win-Win」という印象的な言葉をここでは使いましたが、(自分が幸せになるための)愛の基本である、「人を幸せすることが自分の幸せ」と同じだと思います。
何かの時に、「Win-Win」というヒントを思いだしてみると、役に立つのではないかと思います。