充実と怠惰のあいだ

充実と怠惰のあいだ

怠惰と戦いながら充実を目指すが、やっぱり怠惰つええ。。。

自分の味方になって、安心感を取り戻す。

 

心を削らない働き方』(山口由起子著、 阪急コミュニケーションズ)の著者は、30代、40代女性を対象に、コーチングをベースにした個人セッションをしている人物。その仕事内容について、「まえがき」にこう記しています。

 

 

 

 

自分のせいにするのを、やめる

 


自分を敵にしてしまう人は、失敗やうまくいかない原因を自分のせいにしがち。過剰に責任を感じ、自分自身を責めるそうです。でも、人は強い思い込みを持っていると、それを強化するために事実をつなぎ合わせて理屈をつくるもの。「自分はダメだ」という思い込みがあると、具体的にうまくいかないことがあったとき、原因を真っ先に自分自身に求めるのだそうです。

そこで、自分自身のせいにすることをやめて、「自分はダメだ」の強化をストップする。癖として染み付いてしまっているので簡単ではありませんが、「自分のせいだ」という気持ちが出てきたら、フタをせずに受け取る。気持ちを流れるままにする。そして気がすむまで責めたら、別の角度から物事を見てみる。

ここで大切なのは、「自分の手の届かないところにも、失敗の原因はあるのではないか」という視点で見ること。つまり「ひとつの現象が起こるには、いろいろな原因が積み重なっている」ということを実感する。その一部を、自分の責任として受け取るようにするというわけです。

「とはいっても、自分があそこで間違えなければ...」と、別の理屈から攻撃したくなるようなときは、攻撃させておくのではなく、「大丈夫だよ」とただ受け止める。モヤモヤとした気持ちは残るかもしれませんが、やわらかい言葉で受け止めて気持ちをおさめることで、心のなかからとがった刃物が消えるといいます。(60ページより)

 

自分の味方になる

 


自分の味方になると、「自分はダメだ」という前提から生まれる不安が消えるため、むやみにがんばる必要がなくなり、いつもリラックスしていられるとか。リラックスできる理由のひとつは、心にセーフティネットが張られるから。ドーンと落ち込みすぎたり、不安でたまらなくなるようなことがなくなるそうです。

自分との戦いをしているときは、落ち込んだ自分をとことん責めるもの。でも自分の味方になると、落ち込んでも、自分で追い打ちをかけることをしなくなる。もちろん人間ですから感情の波はありますが、慣れれば自然とある一定の沈み込みでおさまり、回復もスムーズになるのだとか。

リラックスできるもうひとつの理由は、自分を尊重できるようになるから。「自分はダメ」が前提のときは環境に左右されやすく、うまくやっていくためにがんばり続けなければならなかった。しかし自分の味方になると、求められることに応じるだけでなく、自分自身を尊重し、「できないことは、できないと伝える」という選択ができるようになる。無限にがんばらなくてもよくなるので、安心していられるわけです。(71ページより)

 

 

頑張りすぎることも、緊張でピリピリすることも、いつでもやめることができます。リラックスして毎日を過ごすことは、誰にでもできることなのです。(74ページより)


もし、このフレーズに少しでもピンときたとしたら、本書をぜひ読んでみてください。