えじそん
【 失敗と一時的な敗北から成功への教訓を学ぶ 】
『普通の人なら最初の失敗でやめてしまったでしょう。
だから普通の人はたくさんいても、
エジソンはたった一人しかいないのです。』
トーマス・エジソン [訳注] は、「チャンスがドアをノックしてもほ
とんどの人が気づかないのは、チャンスがたいてい作業服を着ていて、
骨の折れる仕事のように見えるからだ」と言っています。
エジソンは、どんなものでも、価値のあるものはそう簡単にはやって
来ない、ということを知っていたのです。もし簡単だったら、誰にで
もできてしまいます。普通の人であれば、この辺でやめるのが当然で
合理的だろうと思うところよりも、はるかに先のところまでやり通し
たからこそ、エジソンは当時の学識者ですら不可能だと考えていた、
発明を生み出すことができたのです。
知識の大きな進歩は、一つの問題の解決策を探すのに熱心な取り組み
をする人たちによって達成されます。インスピレーションのひらめき
だけでは成功できません。それに、決然とした根気強い行動が伴わな
ければならないのです。
[訳注]トーマス・エジソン (1847-1931)
アメリカの発明家。オハイオ州ミランの生まれ。
学校にはほとんど行かず、鉄道の新聞売り子となり、駅で電信技術を
習った。印刷電信機、蓄音機、白熱電灯などを発明する。活動写真を
蓄音機と結びつけて『キネトフォン』を考案。
それがトーキー映画(有声映画)の先駆となった。