今の生活・生き方を見直す
自分が望む幸せと生き方がわかれば、それをいかに自分の生活の中で実践していくかが問題です。
まずは、自分の幸せを生活の中で感じるために、どうしたらいいかを考えてみましょう。
自分がもっている幸せなら、その幸せを感じるためには、いつどういうことをすればいいか?
たとえば、一日の決まった時間(朝何かをする時、散歩中、夜寝る前など)に、そのことを思い出して「幸せだなぁ」と思うようにする。
また、
自分の幸せを感じられるようなことを計画・実践する習慣をもつ。
夢や目標を愉しんで生活する。
幸せにしたい人を幸せにすることを考え・実践する。
このようなことを、日常生活の中に、一つ一つ組み込んでいくことができたら、と思います。
次に、自分の生き方をするためには、どうしたらいいかを考えてみましょう。
そして、今できることを一つ一つやっていけばいいのだと思います。
ただし、(すぐには)できないこともあります。
それはしかたがないのです。できないことはあっさりと捨て去ることが大切です。
時間がある人は、「今の生き方はどうか」を参考に、生活の中でしていることを一つ一つ見直してみるといいと思います。
今やっていることで、もっと気分よくできたり、愉しんだり、幸せを感じられることはないか。
やらなくてもいいことを減らし、やりたいことを一つでも増やすことができないか。
生きることは日々の生活の積み重ねです。
非日常的な幸せもありますが、日常的な幸せがなくては幸せに暮らすことはできないでしょう。
あせることはありません。
時間をかけて、「一つ一つ」「少しずつ」やっていけばいいのです。
今の自分の生活の中に、少しずつ幸せを感じられる時間を増やすことができたら、と思います。
どんな生き方がしたいか?
自分にとっての幸せがいくつかでもわかっていれば、その幸せを感じられるような生き方を目指して努力すればいいのでしょう。
もう一つの幸せな生き方をする方法は、「やりたいことをやる」ことです。自分がやりたいことをやれること自体も幸せなことですし、それをやっていく中で、いろんな幸せを感じることができるのではないでしょうか。
「やりたいことがわからない」と言う人や、やりたいことがあっても「やりたいことができない」と言う人もいると思います。
やりたいことがわからない人は、自分がやりたいことを探せばいいのです。今は、一つのやりたいことができないという人は、今やれる他のやりたいことを探せばいいのだと思います。
自分が望む幸せややりたいことは、次の3つのいずれかに入るのではないでしょうか。
1.日々の生活の中で、やれること、幸せを感じられること。
2.夢や目標をもって努力することで、幸せを感じられること。
3.人との関わりの中で、幸せを感じられること。
それがわかったら、自分の生き方の方針を言葉にしてみましょう。
たとえば、「幸せを感じて生活しよう」「生活を愉しもう」「幸せに暮らそう」「夢をもって生きよう」「目標をもって生活しよう」「人(との関わり)を大切にしよう」「人を幸せにできることをしよう」「愛をもって生きよう」など。
一つでなくて、いくつかあってもかまいません。自分なりの言葉を見つけられたら、と思います。
自分の生き方の方針が決まれば、それに沿って生活や生き方を少しずつ変えていくことができるのではないでしょうか。
まずは自分から
自分が「○○してくれない」と思ったのなら、相手も「○○してくれない」と思っていることがあるかもしれません。それを考えて自分がしてあげたら、自分が望むことを相手がしてくれるかもしれません。
何かをしてあげてから頼めば、相手がしてくれる可能性も高くなるでしょう。
「相手が○○してくれないから、私も○○してあげない」のような考え方は不幸になる考え方だと思います。互いにそう思っていたら、デッドロック(行きづまり)で、互いに不満を抱えたままの状態が続くことになってしまうでしょう。
「○○してくれない」という不満を、ストレートに相手にぶつけてしまう方法もあります。相手に対して怒ったり、力ずくで強制させようとしたり、不機嫌をさらけだしたり、冷たくしたり、・・・。それによって相手がシブシブとやってくれるかもしれません。
逆に、相手にやさしくしたり、(相手にとって)何かいいことをしてあげることで、相手が変わってくれるのを待つ方法もあります。
前者を「北風政策」、後者を「太陽政策」と私は呼んでいます。(「北風と太陽」イソップ物語)
北風政策と太陽政策の大きな違いは、相手をどういう気もちにさせるかです。
「まず自分から、相手に○○してあげよう」という考え方(太陽政策)もあるということです。
関係が良くなれば、相手にイライラすることも減るのではないでしょうか。
頼んでみよう
相手が「○○してくれない」「××するのがイヤ」などと不満を感じた時、不満を抱えたままイライラして過ごすよりも、相手に「頼んでみよう」と考えてみてはどうでしょうか。
「○○してほしい」「××はやめてほしい」ということを頼んでみて、相手がそのようにしてくれれば、不満はすぐに解消できます。
自分からうまく一言頼めるだけで、どれだけ不満を感じてイライラする時間が減るでしょうか?
その際に大事なのがその言い方やタイミングでしょう。
自分が人から何かを頼まれた時のことを考えれば、言い方やタイミングが対応を左右することがあるとわかるのではないでしょうか。
たとえば、「○○して(しろ)」と言われるよりも、「○○してくれたら、うれしいな」「○○してくれると助かる(ありがたい)んだけど」などと言われたほうがなんとなく引き受けたくなるような気がします。
また、「頼む」というよりも「お願いする」形がいいようです。
相手の機嫌をうかがってうまくお願いができたらいいでしょう。
「相手がやって当然」「言わなくたってやれよ」「何度も同じことを言わせるな」「なんで自分から頼まなくちゃいけないんだ」のような(心の中の)思いが、自分から言えない・頼めない(隠れた)理由かもしれません。
意地とか面子とか駆け引きなんかのために、不満タラタラ過ごすのはもったいないのではないでしょうか。
また、世の中には何度言っても忘れてしまう人、言わないとやってくれない人もいます。そういう人には何度でも頼めばいいでしょう。ひと言お願いすればやってくれる人だったら、まだいいほうかもしれません。
最初から頼んでもムダだと決めつけているのではないか?
今まで、頼んでもダメだったのは、頼み方がまずかったのではないか?
と考え直してみると、「頼んでみよう」と思えるかもしれません。
相手にしてほしいことがあるのなら、うまくお願いする方法を考えてみてはどうでしょうか。
してくれないのは当たり前
「(誰かが)○○してくれない」とイライラしてしまうことがあります。
イライラの元は大半が、求めていることが与えられなかった時に生まれます。
頼んだことをしてくれない、
やるべきことをやってくれない、
認めてくれない、
信じてくれない、
ほめてくれない、
誘ってくれない、
ありがとうと言ってくれない、
話を聞いてくれない、
やさしくしてくれない、・・・。
そんな時、「してくれないのは当たり前」と考えることができれば、そんなにイライラしないでもすむのではないでしょうか。
自分に関係ない人が何かをしてくれないのは当たり前と思えるでしょう。
なのに、自分が何かを求めている人がしてくれないとイライラしてしまうのはなぜでしょうか。
その人に多くを求め過ぎるのか、「してほしい」という気もちが強過ぎるのか、「してくれるのが当たり前」と思っているのか、単に自分がわがままなのか。
それともなければ、本当に相手がひどいのか。
と言っても、つきあっているからにはどこかにメリットがあるはずです。
メリットがなければ、不満があったらつきあうのをやめてもいいわけです。
どんなメリットにしろ、どうせつきあうのなら、「○○してくれない」とイライラするよりも「してくれないのは当たり前」と考えてしまったほうがいいのではないでしょうか。
ところで、あなたはまわりの人が望むことをどのくらいしようとしていますか?
それを考えれば、自分が望むことを人がしてくれないのは当たり前だと考えやすいかもしれません。
人はそれぞれの理由・事情・習慣・考えなどで行動していますから。基本的には自分のために。
「人が自分に何かをしてくれないのは当たり前」と考えることができれば、
逆に人が自分に何かをしてくれた時に、よりうれしかったり、ありがたかったり、人のやさしさを感じられたりするのではないでしょうか。
「○○してくれない」と人にイライラしてしまった時には、
まずは「してくれないのは当たり前」と考えることで、心を落ちつけてからその後の対応を考えてみてはいかがでしょうか。
人のポリシーを尊重する
人はそれぞれ生きています。
それぞれ自分なりの動機で行動しています。
それぞれいろんな価値観をもってます。
それぞれいろんな経験をして今に至っています。
それぞれ自分の生き方を選択しています。
みんなが自分が主役の人生を送っています。
それぞれの人生の中で他の人と出会い、いろんな関係をもち、様々な共通の経験をします。
自分の人生はめぐり会う人々によって大きく変わるものだとは思いますが、あまりにも人に左右される生き方では自分(が主役)の人生としてはどうかと思います。
人に影響されずきない生き方・考え方ができたら、と思います。
やはり、それには「人は人、自分は自分」と心から思えるようになれたら、と思います。
「あなたはそのままでいい(OK/好好)。私もこのままでいい(OK/好好)」
という感じだといいのではないでしょうか。
「この人にはこの人の□□(考え方/やり方/生き方など)がある。(自分にも自分の□□がある)」
そう思えるためには、
「人は人(でいい)」と考える心がけと、
「自分は自分(でいい)」と思えるように心がけて生きていくことではないかと思います。
みんな違ってみんな良い
人の意見や考え方や何かのやり方や習慣などが、気に入らない/嫌い/理解できない/許せないなどと思い、イヤな気もちになってしまうことがあります。
人に対してイライラしやすかったり、人の好き嫌いが激しい人は、「人は人(でいい)」と思えないからではないでしょうか。
たとえば、「人には人の意見がある、自分には自分の意見がある、違ってもいい」のではないでしょうか。
人に違いがあるのは当たり前です。
何かのやり方の違い、考え方の違い、習慣の違い、価値観の違い、生き方の違い、・・・。
違いがあるからと言って、イヤな気もちになっていたらキリがありません。
個性の違いを認められることが大切なのだと思います。
人の個性を尊重できると、自分の個性も尊重できるのではないでしょうか。
弱い所・苦手なことがある人を受け入れられれば、自分に弱い所や苦手があっても受け入れられるでしょう。
たとえば、人づきあいがうまくない人がいてもいいと思えれば、自分が無口で人見知りでもいいと思えるでしょう。要領が悪い人がいてもいいと思えるようになると、自分が要領が悪いことがあってもいいのではないかと思えます。
誰でも自分を否定されたりバカにされたくはありません。
自分(の気もちや考えや・・・や存在、すべて)を尊重してほしいのです。
人の個性を尊重できるようになれたら、と思います。